【崩壊スターレイル】遺物「静謐な拾骨地」情報まとめ
崩壊スターレイル(スタレ)、遺物「静謐な拾骨地」の情報をまとめています。
性能や効果について詳しく知りたい方は必見です。
崩スタ攻略の参考に活用してください。
遺物「静謐な拾骨地」
エイジリアの無名石碑
エイジリアの骨でできた冥途の首飾り
装備キャラの最大HP+12%。
装備キャラの最大HPが5000以上の場合、装備キャラおよびその記憶の精霊の会心ダメージ+25%。
ストーリー
エイジリア——そこは雪が舞う死の国。吹雪の中に佇み、吹雪の中で黙する。
長い黄金紀にわたり、ほぼすべての人々が温かい大地のもとで長生の喜びを満喫していた中、ごく僅かな人たちが停滞する昼夜の交替を嫌悪し、命の帰路を探すことを決めた。「命はなぜ生まれ、どこへ帰るのか?」苦行者を率いるエレウシスは彼らと共に甘く冷たい夢を見つけるべく、生死を問う歌を吟唱しながら北へと旅をした。やがて長いローブを纏った苦行者たちは、静寂に包まれる北境の荒野に定住し、荘厳な都市を作り上げた——雪が年中空を舞うそこを、人々は「エイジリア」と呼ぶ。
黄金紀の終焉についての記載には欠けた個所があり、オンパロス「最初の死者」がエイジリアから来たと思われ、タナトスから死の祝福を受けたことはある種の慈悲であると同時に、最高の栄誉でもある。
エイジリアの住民たちはとうの昔に凍り付く寒さに慣れていた。舞い上がる雪もタナトスの信仰を静かに受け、地に降りればすかさず温かな命を奪い取ろうとしていた——遥か昔、遠くから来た旅人たちがエイジリアの領土に入りさえすれば、いとも簡単に凍り付いた名前のない死体を道端で見つけたものだ。死者たちはそこで「暗澹たる手」の抱擁に帰るのだ。ゴーゴーと吹く北風の元、死者は道しるべとなり行く人を警告する。命がまだあるうち、エイジリアの旅人たちはいつも先を急いでいた。
後に、エイジリア人は荒れ地に哀悼の石碑が立っていることを見つけた。命の流れと消失に祝福を捧げる者が建てたのだろう。
石碑の下には名もない少女が眠っている、彼女の周りには影のようなものに覆われ、死の息吹に染まる被骨草でさえ枯れていった。エイジリア人は彼女からタナトスの慈悲を感じ、聖女として城内に迎え入れた。「死」のタイタンを敬愛する信者たちは聖女を真似、長い旅路の果てと命の終わりのために、荒れ地で巨大な石碑を建てた——生と死は経路であり、ここには経路を記録する霊碑しかないと。
石碑は遠くから来た旅人に告げる、そこには誰も留まらず、誰も眠らない…死者も旅人であり、北風でもある、舞う雪にもなり、常に繋がりを持っているのだ。
ある愚者がエイジリアの信者に難癖をつけたことがある。愚者はオンパロスに死を敬愛する信仰があること疑い、こう聞いた——「そこまでタナトスを愛しているのなら、自分の胸に矛を突き刺させばよいではないか。」
それを聞いたエイジリア人は軽蔑的な一瞥を投げ、こう言った。「貧相な魂はステュクスを渡れないのだ。」
エイジリアは建立当初からオンパロス全域で最も命を大切にする聖地である。タナトスの信者はステュクスの水が骨を焼くかのように冷たく、並みの人では渡れないことを信じた。艱難あふれる世を長く歩んだ者がその強靭な魂を用いて、寒さを超え、タナトスに会えるのだと。「死」の祝福を追い求めることは、命を軽んじることではない。
それ故に、死を達観して見るエイジリア人には屈強な勇士がたくさんいた。だが、南の豊かな土地を侵略することは一度もなかった——そこは英魂を養うる地ではないと。エイジリア人は快適に溺れることはなかった。
苦行はエイジリア人特有の文化である。そこでは毎年雪も止み、視界がよくなる数少ない晴れた日が訪れる。その日は採骨祭りと呼ばれ、エイジリアの祭司たちは共に街を出て、荒野と沼地に眠る獣の骨を探した。彼らは数光暦年前に死んだ先史時代の巨獣の骨を最高の祭礼とみなし、その骨を叩くと、重苦しい響きに伴いタナトスの囁きを聞けるとのことだった。ステュクスの冷気を浴びた獣の骨は次々と街に運ばれて行き——わずかに破損したものは肌身離さぬアクセサリーとして加工され、住民の手に渡った。そして、良質なものは祭司が自らの手で、葬儀用の骨の剣に磨き上げ、祭に捧げた。
ある採骨祭りの日、エイジリアは荒野で少女に出会った。その後、「その触れ合いにはステュクスを越え、死と向き合うことができる」という噂が広まっている。
「死」を信じ崇める人々は、タナトスの代行者に会うためだけに我先にと聖殿へやってきた。エイジリアの祭司たちは少女の信仰に対する揺らぎを鋭く察知し、少女を戦争を戦いの聖女として崇め、民間人の接触を禁じた。世の艱難を経た者と、生と死を敬愛する苦行者だけが、少女の腕の中で冥土に還れると。少女は祭司が用意したローブを身に纏い、その両手で刑を執行し、抱擁しながら死へとおくった。
エイジリア人は「貧相な魂はステュクスを渡れない」を真理とするが、ステュクスは魂の重さを問わず、ただ静かに流れ続け、すべての生者の終点で合流するのだ。
- ☆5キャラクター
- ☆5光円錐
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