【崩壊スターレイル】遺物「風吹き雲飛ぶ勇烈」【Ver2.3実装】

風吹き雲飛ぶ勇烈

崩壊スターレイル(スタレ)、Ver2.3実装の遺物「風吹き雲飛ぶ勇烈」の性能・効果を掲載しています。
崩スタ攻略の参考に活用してください。

目次

遺物「風吹き雲飛ぶ勇烈」

風吹き雲飛ぶ勇烈
勇猛な玄枵フェイスガード
勇猛な玄枵フェイスガード
勇猛な鉤爪ガントレット
勇猛な鉤爪ガントレット
勇猛なフェザーセラミックアーマー
勇猛なフェザーセラミックアーマー
勇猛なハンティングキュイス
勇猛なハンティングキュイス
2セット

攻撃力+12%。

4セット

装備キャラの会心率+6%。
装備キャラが必殺技または追加攻撃を発動する時、装備キャラの与ダメージ+20%、1ターン継続。

ストーリー

勇猛な玄枵フェイスガード(頭部)

彼女のタカのかぶとには2対の補助眼があり、いかなる明るさの条件下でも周囲の環境をはっきり視認できるようにしている。しかし、このときの補助眼には乾いた血がつき、視界はさびた鉄の色で覆われていた。
将軍は昏睡から目覚めると、死体の山からはい上がった。背後には「瞰雲鏡」が高い塔のように天に向かってそびえ立っていた。塔の先端では、一筋の光が動き続け、観星士たちしか解読できない暗号を繰り返していた。それは同盟の無数の民たちの願いを受け、神に祈りを捧げていた――このとき、彼女が周囲で横たわり、事切れている仲間たちと必死に戦い続けてきたのは、まさにこの小さな声が神のもとに届き、死を授けてもらうためだった。
「来た…」将軍はつぶやき、天を仰ぎ見た。彼女は神の姿を見ることも、その言葉を聞くこともできなかったが、その訪れの証拠を感じることはできた。灼熱の気流が舞い起こり、焼けた鉄が肌の上を走り回っているようだった。赤い火花が血の霧の中で飛び、空を覆わんばかりに広がっていく。そして次の瞬間、直視できないような光によって引き裂かれた――
来た。無数の戦士たちの死と引き換えにした奇跡が起こった。彼女は神の罰によって死の土地とされた星の残骸を目にしたことも、その光の痕跡を追いかけて戦ったこともあった。その光は非常に速く、雑念が浮かぶ暇もないと思っていたが、彼女は間違っていた。その瞬間は自分の愛する弟子を思い出すのに十分なほど長かった。
「では願いを捧げましょう。彼女が平坦な道を歩めますように――」
大地が怒濤のように渦巻き、光の海の咆哮とともに襲いかかって来た。彼女はもう雑念を抱くことなく、光の中の塵埃と化した。

勇猛な鉤爪ガントレット(手部)

彼女の配下の青丘軍の戦士は歩離の狼兵にも劣らないほどの勇敢さを持っている。たとえ武器が壊れて素手になったとしても、手の爪で最後まで戦い続けられる。
うわさによると、青丘衛の狐族の戦士の多くは歩離人が統治する世界から救出されたらしい。こうした「陥落の地」から生まれた狐族は血統が混ざっており、しばしば突然変異によって先祖返りする個体が現われる。こうした狐族は奴隷兵士とされ、狼頭の領主たちに使役され、前線の先鋒や仙舟の攻撃を食い止めるための捨て駒にされる。
「青丘軍に入れば、狼頭の領主たちに復讐するチャンスをあげる!」将軍は新兵募集で、自分が幼い狐族の少女にそう言ったことを覚えていた。しかし、彼女は後半の言葉を口に出せなかったことに罪悪感を抱いた。「君もあたしと同じように、戦いのために生まれ、戦いのために死ぬ」
奴隷兵士は狼頭の領主に匹敵する力とスピードを持っているが、突然変異は彼らの命と理性も削り取っていた。意志が怒りで燃え尽きると、奴隷兵士は凶暴で血に飢えた怪物になってしまうのだ。
純粋な野性の怒りが肉体を支配し、生涯最後の狩りを終えると、そのアームプロテクターは両手を拘束する枷となり、二度と肉体から引き離せなくなる。

勇猛なフェザーセラミックアーマー(胴体)

彼女は狐族の古い民謡をまだ覚えていた。曲になっていない歌で、国を離れる悲しみにあふれたエレジーだ。「綏綏たる狐、彼岸の浜にあり。道を行くこと遅遅にして、渇きつ飢えつ。我が心傷み悲しむも、我が哀しみを知るものなし」……
数千年前より、彼らは狼の爪の下で家畜、奴隷、通貨となった。数千年後、彼らはなおも同胞の解放のために征戦を続けていた。天敵のように絶えず強化される変異した肉体は持たないものの、彼らは機敏で臨機応変な知恵を持っている。
狼頭の領主は、彼らに道具を作らせたが、その技術を学ばないように彼らの両目をえぐり、道具を模造しないように彼らが金属を持つことを禁じた。しかし、それでも狐族たちの内なる心の渇望を消し去ることはできなかった。彼らはいつの日か、狩られる恐怖を狩人に分からせ、狩人と立場を逆転させ、追いかけ回してやるのだ。
最終的に、狐族たちは陶器で甲冑を作った。青丘の陶器甲冑は風のように軽く、鋼のように頑丈だった。狼頭の領主の手下や肉体の武器はその甲冑をまったく傷つけられなかった。
将軍はその陶器の甲冑をまとい、青丘衛の戦士たちと風に乗って立ち上がり、歩離人の悪夢となった。彼らは陣形を組んで進軍や後退を繰り返し、狩りをする鳥の群れのように互いに呼応していた。しかし、その甲冑がいかに頑丈であろうとも、彼女は「痛みによって鍛えられた肉体こそが最高の武器であり、苦難を共にした戦友こそ最高の防具である」と最後まで信じていた。
「鳥は羽翼を広げ、獣は牙や爪を露わにす。豈に持つものなしと言わんや。同胞こそ甲なり」

勇猛なハンティングキュイス(脚部)

彼女はおぼろ月夜の中で脱兎のごとく動く少女の姿を見つめていた。彼女は獲物を追いかけるように少女の足跡と匂いを追った。そして、道の果てで少女がやって来るのを待った。
あるいは、少女が彼女を待っていたのかもしれない。

月明かりの中で、将軍はその顔をはっきり見た。
「そんなに雲騎軍に入りたいの?」
「狼頭の領主のために命がけで働きたくない」
少女の歩離語は途切れ途切れで聞き取りづらかった。その表情は、彼女が陥落の地で同胞を救出した時に幾度なく見たものだった。
彼らと彼女には同じ血が流れているものの、異なる言葉を話し、異なる考えを抱いている。
彼らは自分が狐族の子孫であるとは考えたこともなかった。そうすると、彼らは一体何者なのか?
将軍はかすかに身震いし、道をあけた。
「行きなさい。今夜から、彼らはもう君を追いかけないでしょう……」
「でも、彼らを殺すよ」

将軍は信じられない様子で彼女を見た。まるで空に流れ星が通りすぎたのを見るかのように驚き、小さな獣のような姿は忽然と暗闇に消えた。
将軍は目を閉じた。まるで月明かりで目が焼けたかのようだった。しばらくして彼女はうつむき、少女の足を見た。裸足の両足はトゲによる傷や泥にまみれていた。

「どうして靴を履いてないの?」
「忘れた。気付かなかった」
将軍は自分のブーツを脱ぎ、サイズを比べて少女に履かせた。
「ぴったり…じゃあ出発しましょう」
「あなたはどうするの?」
「トゲの上を歩くのには慣れているから」
彼女は足を踏み出したかと思うと、裸足ながら飛ぶようなスピードで進んでいった。少女は彼女の姿をぴったりと追いかけていった。
あるいは、彼女たちはお互いの姿を追いかけていたのかもしれない。

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