崩壊スターレイル(崩スタ)、「行動順を早める」「行動遅延」についての検証や解説(と、ブローニャのビルドの速度関連の話)を掲載しています。
- 「行動順を早める」「行動遅延」は、行動値を最大値に対する%で加速/減速する
- 例:速度100、行動値100のキャラの行動順を20%早めた場合、行動値80になる
- 行動値のどの場所にいても同じ数値加速/遅延される
- 例:速度100、行動値100のキャラを、行動値50の時点で行動順を20%早めた場合、行動値30になる
「行動順が早まる」効果について
「行動順が早まる」については効果量のほどがよくわからない効果のうちの一つで、多くの混乱をもたらしていると思います。
どこで見たのかは覚えていませんが(おそらく海外の掲示板)、「行動順を早める」効果については、以下のように触れられていたのをうろ覚えしています。
「行動順を早める」は行動値の最大値に対しての割合でそのまま行動値に加算/減算される
どこかのプレイヤー
つまり、(理解が正しければ)速度100=行動値100のキャラクターに対して、「行動順を20%早める」した場合、行動値がそのまま20加速されるという意味のはずです。
今回はこの「行動順を早める」「行動遅延」に関して、私の環境で検証を行い、この説の真偽について検証してきました。
「行動順を早める」効果は、英語では「Advance forward (Advance action forward)」という名称になっているようです。
海外サイト等で調べたい場合、上記の単語で調べると良いと思います。
速度に関しての基礎知識
今回の「行動順を早める」について検証する前に、速度の基礎仕様について確認しましょう。
- キャラクターの行動値が0になった順に行動する
- キャラクターの行動値は、(10000/速度)で求められる
「速度100のキャラクターの行動順は10000/100=100で、次の行動値は100」といった感じです。
速度110のキャラの場合は、10000/110=90.90…で、行動値91になりますね。
検証1:ブローニャの通常攻撃での「行動順を早める」
ブローニャの天賦「先人一歩」には、「行動順を早める」効果があるので、これで検証してみます。
検証方法
- ブローニャの天賦は「通常攻撃を行った後、ブローニャの行動順を早める」効果を持っている
- ブローニャの通常攻撃直後、必殺技割り込みを行ってブローニャの行動値を調べる
- ブローニャの行動値が上記の式と合っているかどうか確認する
ブローニャの天賦
先人一歩
通常攻撃を行った後、ブローニャの行動順が(15+天賦レベル*1.5)%早まる。
ブローニャの天賦、先人一歩
借りてきたブローニャ
私のアカウントにはブローニャが不在なので、フレンド一覧からブローニャを借りてきました。
以下のような速度、天賦レベルになっていました。
- 速度120 – 基礎99 + 21
- 天賦Lv4 – 行動順を19%早める
予想される数値
上記した、「”行動順を早める”効果は行動値を最大%で減少する」が真実だとしたら、以下のような数値になるはずです。
- 行動値83.33…
- 10000/120(速度) = 83.33..
- 減少する行動値:15.77
- 「行動順を早める」効果19%
- 83.33… x 0.19 = 15.83…
- ブローニャの通常攻撃後の行動値:67.5
- 83.33..(行動値) – 15.77 (早まる行動値)
結果
通常攻撃後のブローニャの行動値は67、つまり上の式から出た数値と大体一致しています。
内部では小数点以下を計算していますが、プレイヤーには点以下の数値を表示していないため、計算とプレイヤーに見える数値では1~2程度の誤差が出る可能性があります。
(ガンマン遺物の%速度バフでブローニャの速度が表示上は120だったが実際は119.6ぐらいだったとか、そういうのが発生していた可能性がある)
そのため、計算結果については概ね合っていると言えるでしょう。
検証2:”撃破”による行動遅延
モンスターの「撃破」による行動遅延にも同じ計算式が使われていると予想しています。
モンスターを撃破した場合、25%の行動遅延がかかるとされています。(英wikiより)
Weakness Break, taking an instance of Break DMG, receiving a debuff corresponding to the element that caused the Weakness Break, and delaying their action by 25%. In the next turn, the enemy will recover from Break and regain a full Toughness gauge.
https://honkai-star-rail.fandom.com/wiki/Toughnessより、弱点撃破時の効果について
検証手順
ブローニャの時と同様、行動値を調べる方法で検証します。
- モンスターの行動直後に必殺技割り込みを行い、モンスターの行動値をチェックする
- モンスターを量子、虚数、氷以外の属性で”撃破”する
- もつれ、禁錮、凍結はモンスターの行動順を遅延する効果がある
- 撃破前の行動値と撃破後の行動値を比較して、式と当てはまっているか確認する
実際の検証
「記憶の庭1」の「ヴォイドレンジャー・改ざん」の行動直後に必殺技割り込みを行ったところ、行動値は84でした。
撃破を行えるキャラ、サンポのターンが回ってきた時点での「ヴォイドレンジャー・改ざん」の行動値は54で、撃破した場合の行動値は75になります。
集中してプレイしていて気づきましたが、行動順をしっかり見ると、撃破が入った時点で何ポイントの行動値が低下したか表示されているようです。(21行動遅延)
計算結果と合っているかチェック
- モンスターの行動値:84
- 撃破で遅延される行動値:21
- 84(速度) x 0.25(行動遅延) = 21
- サンポのターン時点でのモンスターの行動値:54
- サンポが撃破し、行動遅延された後のモンスターの行動値:75
というわけで、「行動遅延」に関する場合の計算も、この計算式で合っているようです。
まとめ
今回検証した範囲では、以下のような事が判明しました。
全ての「行動順を早める」で検証したわけではありませんが、概ね正しいはずです。
- 「行動順を早める」「行動遅延」は、行動値を最大値に対する%で加速/減速する
- 例:速度100、行動値100のキャラの行動順を20%早めた場合、行動値80になる
- 行動値のどの場所にいても同じ数値加速/遅延される
- 例:速度100、行動値100のキャラを、行動値50の時点で行動順を20%早めた場合、行動値30になる
後述していますが、速度99のブローニャにおいては、行動順を2回ぐらい増やす効果(速度40相当ぐらいの効果)になっています。
どう活用できるのか
今回の検証を行ったのは、パーティ全体でのチームダメージを試算するために必要だったためです。
例えば「ゼーレの編成において、自由枠を停雲/ブローニャ/アスターに変更した場合ではどれほどのチームダメージの差が出るのか」や「調和関連の光円錐効果の有用性(ターン毎にSPを回復する効果とかが多い)」のような比較が気になっている方もいると思います。
私は知識を付けている最中なのでまだ信頼に足る計算結果を出すに至っていませんが、そのうちできるようになりたいと思います。
今回は、これの下準備のうちの一つですね。
活用例:ブローニャの行動回数
というわけで、ブローニャの8T(850AP)あたりの行動回数や必殺技の回数について計算してみます。
- 会心ダメージ/速度/HP%/EP回復効率
- ガンマン4(速度+6%)セット
- EP120(開始EP60)
- 天賦レベル6 = 22.5%「行動順を早める」
- スキルは考慮しない(通常攻撃と必殺技のみ使う)
速度靴ブローニャ | not速度靴ブローニャ | |
---|---|---|
行動回数 | 13 | 11 |
必殺技の回数 | 3 | 2 |
行動値850(庭の8T目まで)にブローニャは速度靴では13回、速度靴でない場合では11回通常攻撃を振れる計算結果になりました。
行動回数13回というと速度165相当なので、相当多いことになります。
また、必殺技は3回回せます。
遺物サブステータスで少しでも速度を盛っていた場合、14回行動になるようです。
輪契
装備キャラが攻撃を行った後、または攻撃を受けた後、さらにEPを8回復する、この効果は1ターンに1回まで発動できる。
「輪契」、重畳5
調和の光円錐「輪契」(★3)についても気になったので、ついでに試算してきました。
結果としては、少しでも遺物サブステータスで速度を盛っていれば、必殺技を撃つ回数が変わるという結果になりました。(今回は遺物サブステは全く考慮していない)
ブローニャの「昼夜の狭間を翔ける鷹」セットについて
行動順に係る効果を持っている遺物セットで、ブローニャに合うという噂もあるので、行動回数等の変化について計算してきました。
2セット効果:風属性ダメージ+10%。
4セット効果:装備キャラが必殺技を発動した後、行動順が25%早まる。
昼夜の狭間を翔ける鷹セットの効果
結果としては、ガンマンセットと比較して行動回数が1回増える計算になりました。(13回 → 14回、11回 → 12回)
速度靴ブローニャ | not速度靴ブローニャ | |
---|---|---|
行動回数 | 14 | 12 |
必殺技の回数 | 3 | 2 |
ただし、ガンマンセットの場合は遺物サブステで多少の速度を盛っていれば14回行動になっていました。
「鷹セット」のほうが行動値上では速いですが、8ターン、850行動値という基準で見た場合、ガンマンセットと鷹セットの差は行動回数の部分では無いです。
どちらが個人ダメージをより出力できるかという点に注目すると良さそうですね。
コメント
コメント一覧 (6件)
気になるのは行動順が10の場合に20早めたらどうなるのか。
0以降は無駄になるのか、余り分は次回の行動に考慮されるのか、それともその他キャラの行動順が遅くなるのか。
気になるのは行動順が10の場合に20早めたらどうなるのか。
0以降は無駄になるのか、余り分は次回の行動に考慮されるのか、それともその他キャラの行動順が遅くなるのか。
難しいところだけど、アタッカーよりブローニャが早く動いた場合、スキルを使ったとしたら、そのアタッカーの行動回数は増やせているのだろうか。
難しいところだけど、アタッカーよりブローニャが早く動いた場合、スキルを使ったとしたら、そのアタッカーの行動回数は増やせているのだろうか。
正直アタッカー行動後にブローニャスキルで再行動させたいけど、ブローニャに合いそうな風の遺物やep効率を上げる物を付けると行動順が早まるジレンマ
正直アタッカー行動後にブローニャスキルで再行動させたいけど、ブローニャに合いそうな風の遺物やep効率を上げる物を付けると行動順が早まるジレンマ