崩壊スターレイル(スタレ)、Ver2.3実装の遺物「奔狼の都藍王朝」の性能・効果を掲載しています。
崩スタ攻略の参考に活用してください。
遺物「奔狼の都藍王朝」
味方が追加攻撃を行った時、装備キャラが「勲功」を1層獲得する。
最大で5層累積できる。
「勲功」1層につき、装備キャラの追加攻撃の与ダメージ+5%。
5層まで累積した時、装備キャラの会心ダメージ+25%。
ストーリー
狐族と歩離人のはるか昔の歌の冒頭部分。「青丘の星」の肥沃な土地と快適な気候を懐かしんで歌にしている。しかし、よく読むとこれは「戦争」という永遠のテーマのプロローグでしかないと分かる。
耕作と商売の才能により、狐の氏族は小川のほとりに華やかな都市国家を築いた。犬戎の子は広大なオーロラが広がる空の下、草原の海で狩りや放牧を行い、星のように広がる集落を作った。商人は牧人を野蛮だと嘲笑し、牧人は商人を狡猾だと軽蔑した。しかし、彼らは自然の厳しいサイクルに立ち向かわなければならない。「狐の夏」と「狼の冬」だ。
狐の神の恵みを受ける豊作の夏の間、両種族は休戦し、それぞれが満足している。しかし、ひとたび狼の神によって白霜が降り、雪が極地から広がっていくと、飢餓は両種族を争いへと追い込む。
歌によると、終わりなき狼の冬はいつまでも去らず、青丘の太陽が33回巡っても続いたそうだ。物資の不足と飢餓が襲いかかり、人々は信仰上崇拝している動物ですらも、飢えをしのぐために食べざるを得なかった。大地に白骨が広がるだろうと思われたとき、1人の救世主が世界で最も高い山に登った。その救世主は、狐族の神話では「塗山」という名の女性になっているが、歩離人の歌では「都藍」という名の男性になっている。その救世主がどのような名前で呼ばれていたとしても、その人物は長生の主に人々が生きるための食料を与えてくれるよう祈りを捧げた。すると山頂が裂け、その割れ目から甘美な「赤泉」が流れ出した。
赤泉を飲んだ人々は、口にした動物の肉から力と敏捷さと強靭さを得た。彼らの血には獣の野性が満ち、獣の外見的特徴が明確になった――世界はこの時から変わり、以前とは異なるものになった。
赤泉を媒介として、新たに生まれ犬人たちはあらゆる道具や食料をそこから創り出した――畑に植えるのは穀物ではなく、肉塊の生物となり、体にまとうのは布ではなく、胎盤やへその緒となった。青丘文明が恐れる寒冷な雪の地域さえも、もはや恐れる必要はなくなっていた。犬人たちは極地で生物膜を培養し、温かなドームを作った。これによって狼の冬の苦しみを遮断したのだ。
その後、青丘の劇的な変化は、すべての短命種が長命種に変わる過程と何ら変わらなかった――人口爆発、生態系の崩壊、内戦…犬人たちが長生の主にいくら祈りを捧げようとも、もう二度と返事を聞くことはなかった。そして彼らはあることを理解する。それは、長生の主から与えられたものはすべてそろっており、これ以上よい暮らしをするには自ら奪うしかないということだ。
偉大な巣父都藍のそばに集まった犬人たちは、長生の主が住む空に目を向けた。星々は輝いており、これから狩りが始まる牧場のようだった。彼らはこの星々の文明に「狼の冬」をもたらすだろう。
長い歳月がたった後、宿敵の仙舟人は彼らのことを「歩離人」と呼んだ。歩離とは青丘語で「狼」を意味している。
歩離人の言葉で、手綱は「アーサー・チッタ」とも呼ばれており、「生きた書」という意味である。
猟群の卜者たちは、二つの月が同時にのぼり、夜空で最も輝くとき、成人の儀の贈り物として手綱を都藍の子孫たちに授ける。この無地の手綱は、彼らの一生の戦いの記録となる。
成人の儀が終わると、歩離人は武器牧場に入り、遺伝子呪術で選別、育成された「器獣」の中から自分の最初の器獣を選び、手懐けなければならない。征服された者を餌とする器獣は、驚異的な鋭敏さと残酷さを持っている――しかし、未来の主と比べれば、それも子羊みたいなものだ。月明かりは体内の野性の血を呼び起こし、歩離の青年たちは器獣と互いに追いかけ合い、戦いを繰り広げる。ある者は獣の口づけで死ぬ。それは弱者の末路だ。ある者は同胞を殺す。それは猛獣の分配法だ…歩離の青年は気に入った乗騎を地面に倒し、神経刺激の鞭がついた手綱をその首に締め付ける――家畜は未来の主の魂に衝撃を覚え、鞭で数百回打たれたかのように従順になる。そして自ら進んで主を背に乗せるとき、一人前の歩離人「索牙」(戦士、騎手)が誕生するのだ。
それ以降、歩離の手綱は戦いの記録者となる。そして手綱には徐々に傷、結び目、飾りが増えていく。
十分な訓練を受けた「昂達」(百人隊長)の指揮のもと、クラゲのような胞衣の鎧を身に着け、星間を跳躍する獣艦に乗り込み、異世界に向かって出発し、都藍と長生の主の名のもとに星々を牧場に変えることを誓う。手綱についた浅い傷は、倒した敵の数を表し、結び目は経験した大戦を表し、飾りは大略奪で得た戦利品である。人間の歯、オムニックのシリコンチップ…それらは征服された者たちの怨みと叫びであり、歩離人が個人の力を示すための勲章でもある。
乗っている乗騎が戦火で死亡した時、または歩離人が罰を与えたいとき、手綱も外されて他の生物に付けられる。
このような対象は通常狐族である――血統選択育成計画によって排除された奴隷階級であり、彼らは弱く、狡猾で、労働と計算にしか向いていない。狐族の中にまれに戦闘の得意な個体が現れると、狼の首領の主は彼らを優先的に手綱で縛り、奴隷兵士として先陣を切って突撃させる。
奴隷がすべて死に、武器が壊れたとき、手綱の端にはとげが結び付けられ、鞭としても使われる。もし鞭が切れ、爪や牙が砕け、戦場で最期を遂げたとしたら、その手綱は歩離人の残された碑文と記念となる……
古いことわざに「森の中では、狩人と獲物の地位がしばしば入れ替わる」とある。宇宙という暗黒の森で仙舟人と数千年にわたって戦った後、狼族の鞭は数え切れないほど断ち切られた。最終的に、多くの猟群を結びつけるこの絆は「巡狩」の矢じりによって断たれ、歩離人も内乱と衰退の極みに陥り、かつての栄光は失われた。
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