【崩壊スターレイル】遺物「奇想天外のバナダイス」【Ver2.5実装】

「バナダイスに住んでいるのは？」
「バナビー！」
「ながーくて黄色い元気でキュートな！」
「バナビー！」

「トントン」の音が2回半鳴り、バナナたちは眠りから目覚める。バナナの木から離れ、新しい1日のバナ活が始まる！元気いっぱいのバナナたちは、ドリアンでパイを焼き、ジャングルでかけっこして遊ぶ。落ち着いたバナナたちはココナッツミルクを体に塗り、おしゃれをする。サルたちはこの生命力あふれる光景を満足そうに眺め、思わずバナナたちに甘い呼びかけをする——

「バナナたち、準備できたか？」
「はい、サル長！」
「もっと大きな声で！」
「はい！サル長！」

「トントン」の音が3回半鳴り、毎日定番の「バナニケーション倶楽部」の時間だと告げる。バナナたちは緊張している——大声で叫ぶバナナ、無言で涙を流すバナナ、すべてを諦めたバナナなど、さまざまな反応をするバナナがいる。サルたちは健康なバナナたち1人1人に質問をするが、大きなバナナの葉っぱに書いてある質問はいつも同じだ——「バナナ以外の時間はまだ覚えているか？」

簡単な質問にはいつも苦い答えが返ってくる。バナナたちは悲しみの感情が一体どこから来るのか理解できない。彼らは、その感情が生まれるのは、バナナが外部のストレスを受けると果肉が酸化して黒くなるのと同じくらい当然のことだとしか理解できていないのだ。

「あちこちを探検するのがお望みなら」
「バナナの木を叩いてサル長に道を示してもらおう」

「トントン」の音が7回半鳴り、「バナフレンドゲーム」の時間だと告げる。バナダイスにいるバナナたちは、みんなこう約束されている——十分な努力を積めば、バナナはいつかバナナではなくなることが可能だと。バナナたちは夢を抱き、偉大なサルになるために努力し続けている。木々が両側に退き、サル長のために道を開ける。歩いてきたサル長はバナナたちに優雅で謙虚なお辞儀をし、バナナたちもお辞儀を返す。サル長は新しい物語と「バナチェンジ」するための、新しいゲームを持ってきたのだ。

「トントン」の音が11回半鳴り、サルたちがバナナたちを木の上に送り返す。バナナたちはゆらゆらと理想郷に入っていく。緑色の太陽に照らされているバナダイスには、すやすやと眠るバナナたちがいっぱいである。

バナ-77研究所の廃墟は天滙座-ψに位置し、とあるジャングル世界の地下に隠されている。過激な巡海レンジャーによって壊されたその施設に残っているケーブルは、いまだに解読できない信号を発し続けている。

「あのクソったれの研究所を見つけるのは、ジャングルでたった1枚の葉っぱを見つけるのと同じくらい難しい」——何層にも重なり合う樹皮の下に埋もれた入り口から入り、長い樹洞を抜けた先で、レンジャーたちはようやくターゲットを見つける。

この場所は「実験室」というよりも、むしろ「美術館」のように見える。複雑に絡み合ったケーブルが空中で網状に交差し、設計者の意図通りに異色の光を放つ。めまいがし、真っ黄色なリミナルスペース、徐々に消えゆく肖像画の列、カーテンの裏に隠された怪物の姿など、さまざまな奇怪な幻覚を見てしまう……

レンジャーたちはこのような手口をよく知っている。施設に留まり続けると、意味不明なことを口走ったり、手足をばたつかせたりする症状が現れる。若いレンジャーは銃床で自分の頭を思い切り叩き、痛みとめまいを頼りに思考の迷宮から抜け出す。

我に返った後、レンジャーたちは最深部を目指して出発する。バナ-77研究所では至るところに崩れた彫像やぼろぼろの壁画、色彩の飽和度が高すぎる調度品が設置されており、床には容器の破片が散らばっていて、移動が極めて困難だ。やっとのことで最深部にたどり着いたレンジャーたちは1通のレポートを見つけ、それを読みながら、建物が倒壊する前にここで行われた無数の「認知実験」を想像する。はっと気がつくと、いつの間にかジャングルにいることに気づく。木の葉が彼らに手招きをし、木の上で暮らしていたころがどれだけ幸せだったか覚えているかと問いかける。

「俺はバナナだよな？それにしても、なんでこんなところに来てるんだ？」若いレンジャーは木に戻ることで「蕉燥感」を抑えようとする。

幸い、目が見えないレンジャーが異常に気づき、手遅れになる前に若いレンジャーを無理やり連れてそこから離れた。

「バナナナ——あのサルどもめ、バナくらえ！」